ペア種は非常に多岐にわたりますが、現在、流通し入手できるペアウッドは、ほとんどがスイスペアと呼ばれる、赤みがかったものです。

●色調

ピンクがかった落ち着いた色合いで、目が非常に細かく木肌が滑らか。年輪は、ほとんど目立たず、また個体差は少ない。ピンクの色合いは経年変化によって失われていくといわれている。

●加工性

程よい硬さで加工しやすく割れにくい。密度表などから単純に比較するとウォールナットより硬いはずなのですが、実際に構造模型などを製作なさる方達の何人もの方から、ウォールナットより加工がしやすく、加工感はウォールナットより優れているとお聞きしています。

●用途

西洋の博物館に納められている帆船模型の多くは、ツゲかペアウッドで製作されているといわれています。一般的には、ろくろ細工、化粧単板、象嵌、寄木細工、彫刻、楽器、家具材などに、用いられることが多い。