帆船模型の外板には、以前はウォールナットとマホガニーがよく用いられていました。20年くらい前でしょうか・・・マホガニーがワシントン条約によって輸出制限されてしまったため、これをきっかけに、マホガニーのかわりに同じセンダン科のサペリが代替材にとって代わりました。
(なおウォールナットと並びマホガニーも三大銘木です。今は規制は、多少緩和されてるかもしれません。)

●色調

辺材は灰白色、心材は切断当初は桃褐色(赤みがかっている)で時間の経過とともに色が濃くなります。辺材、心材の境界はハッキリしていて見分けやすい部類になります。(なお写真の木材は、サペリ特有の赤みが、あまりはいっていないほうの木材になってしまいました。)

●加工性

やや硬く、加工性に難があるが、表面の仕上がりは良好。乾燥時に反りが出やすい。

●用途

代替材なので低く見られがちですが、その美しさから高級家具やキャビネット、外装材、内装材など素材として高い価値を確立しています。フローリングの材料としても最適で、木目の美しいものはスライスカットを行い、化粧単板として利用されます。